病棟•病室について

入院後は、患者様の病状変化などにより、療養に最も適切な病棟への移動をお願いすることもありますので、あらかじめご了承ください。(病棟移動に伴って主治医が交代する場合もあります)

入院される病室については、病棟にて患者様の状態などに応じて、ご用意させていただきます。
急患、重症の発生などで、やむをえない事情のためお部屋を変わっていただく場合もあります。よろしくご協力をお願いいたします。

【1病棟】介護医療院/52床

介護医療院とはどんなところ?

 介護医療院は「医療の必要な要介護者の長期療養・生活施設」として、2018年4月より創設された介護保険施設です。今後、増加が見込まれる慢性期の医療・介護のニーズを併せ持つ高齢者に対応するため、医療処置等が必要で自宅や特別養護老人ホームなどでの生活が困難な高齢者にも対応できる施設として期待されています。したがって、利用者の生活様式に配慮し、長期療養を送るのにふさわしいプライバシーの尊重や、経管栄養や喀痰吸引等を中心とした日常的・継続的な医学管理や、充実した看取りやターミナルケアを実施する体制が整えられている介護保険施設のことをいいます。

 

入所条件

要介護1以上の方(要介護度が高い方が優先されます)

当院介護医療院の特色

  • 当介護医療院では、経管栄養や喀痰吸引、尿道カテーテルを留置された方など継続した医療管理が必要な方や、状態が安定されているが認知症や介護が必要で在宅などでは療養が困難な方が入所されています
  • 食事や入浴、排泄が自力では困難な方の日常生活のお手伝いをしながら、落ち着いた療養生活が送れるように心掛けています
  • 看取りやターミナルケアにも対応しておりますので、もし症状が重症化しても、最期まで必要な介護・医療ケアを受けることが可能です
  • 病院併設型の介護医療院ですので、肺炎などを併発された際には病棟を移って治療を受けることができます
  • 身体拘束ゼロに向けた取り組みやケアカンファレンスによる多職種の連携を図っています
  • 常勤の医師、看護師、介護士、リハビリ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、介護支援専門員などが配属されているため、それぞれ専門職の視点から、利用者の方により良い生活を送っていただけるよう関わっています
  • 定期的なレクリエーションや誕生日会などを実施し、「介護医療院たより」を毎月Facebookにアップしていますので、機会があれば覗いてみてください

介護医療院チェックリスト

【2病棟】障害者施設等一般病棟/51床

  • 医療行為が比較的多く必要な方に適した病棟です。
  • 下記の対象疾患の他、肺炎や尿路感染、心不全などの急性疾患の方も受け入れています。
  • レスパイト入院(ご家族の疲労軽減のための一時的入院)の受け入れも随時行っています。

主な対象疾患

  1. 重度肢体不自由、脊髄損傷などの重度障害の方(脳卒中後遺症、認知症を除く)
  2. 重度意識障害の方(脳卒中後遺症、認知症を含む)
  3. 神経・筋の難病の方
    • 筋ジストロフィー
    • 多発性硬化症
    • 重症筋無力症
    • スモン
    • 筋萎縮性側索硬化症
    • 脊髄小脳変性症
    • ハンチントン病
    • パーキンソン病関連疾患
    • 多系統萎縮症
    • モヤモヤ病(ウィルス動脈輪閉鎖症)等

病棟の特色

病棟では、医師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、歯科衛生士、医療ソーシャルワーカー等、多職種のスタッフが連携し、患者さん本人の人生観、生活背景を尊重しながら身体・認知機能の向上を図り、日常生活動作の維持と生活の質の向上を図ります。

看護構成

看護基準15:1  介護基準30:1
24時間、看護師と介護士で、医療ニーズの高い方への対応や、生活 をする上で必要な身の回りのことを中心とする援助をめざしています。

リハビリの介入

医師の指示のもと理学療法、作業療法、言語聴覚療法を組み合わせお一人お一人に最適のリハビリを提供します。
特に当院では「食べる楽しみ」を重視しており、嚥下造影検査の所見をもとに安全性に配慮した食事を提供し、経口摂取訓練(食事姿勢の調整や食べ方の工夫など)を実施しています。

レクリエーション

楽しみ活動の提供と離床促進を目的とし、レクリエーションを毎月2回実施しています。内容はカルタや魚釣りゲーム、風船バレー、創作活動等でレクリエーションに参加される患者さまの状態に合わせ、毎回プログラムを考え提供しています。
普段の生活の中では見ることのできない患者さまの意外な一面が垣間見えることもあり、笑顔あふれる一時を過ごしていただいています。

嚥下体操の実施

飲み込みの機能低下により、食形態の調整(硬さ、大きさ、トロミなど)が必要な患者さまが多数いらっしゃいます。
食事前に嚥下体操(お口の体操)を行うことにより誤嚥性肺炎の予防に努めています。

口腔ケア

口腔ケアの目的
  • 口の中を清潔にする
  • 歯や口の疾患を予防し口腔の働き(食べる、話す 等)を維持する。
  • 生活の質の向上
  • 誤嚥性肺炎やその他の全身疾患の予防、健康の維持、向上につながる等

当院では入院の際に歯科衛生士が口腔内のチェックを実施し、義歯の適合具合や残歯の状態などを確認して、必要な方には歯科受診をお勧めしています。
口腔ケアを病棟スタッフで実施するにあたり、ご本人と介護する側が安全・快適に使用できる口腔ケア用品を準備し、ケアを行う際の注意点や手技などを歯科衛生士と病棟スタッフで話し合い、実施しています。また、一日の大半をベッド上で過ごされる方においては、歯科衛生士が口腔ケアを実施することで、誤嚥性肺炎の予防に努めております。

多職種カンファレンス

医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、歯科衛生士、メディカルソーシャルワーカーなどの多職種が連携し、ご本人ご家族の人生観、生活背景を尊重しながら病状に即した支援を検討しています。

感染対策

医師、薬剤師、検査技師、看護師を初め、各部署の感染対策委員を中心に、感染予防の基本となる標準予防策(スタンダードプリコーション)に取り組んでいます。

転倒・転落予防対策

病棟内での転倒・転落に関して、アセスメントシートの活用や、ラウンドを行い、リスクを改善しています。
また、個人に沿った環境設定を病棟やリハビリスタッフと検討し事故防止に努めています。

【3病棟】医療療養型病棟/52床

  • 急性期病院での治療を終えても、自宅療養を行うには医療必要度や不安が高い方のための病棟です。
  • 当院の医療療養病棟では、比較的に医療提供が必要な医療区分2~3の方を対象に対応しております。
  • 医師・看護師・医療ソーシャルワーカー・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士・医療相談員などが、チームを組んで療養および在宅復帰支援を行います。
医療区分3
疾患状態 スモン、医師及び看護師による24時間体制での監視・管理を要する状態
医療処置 中心静脈栄養、24時間持続点滴、人工呼吸器管理、気管切開のケア、酸素療法(3L/分以上)、感染隔離室におけるケア、ドレーン法、胸腹腔洗浄
医療区分2
疾患状態 筋ジストロフィー、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病関連疾患、その他神経難病(スモンを除く)、神経難病以外の難病、脊髄損傷、肺気腫、慢性閉塞性肺疾(COPD)、疼痛コントロールが必要な悪性腫瘍、肺炎、尿路感染症、創感染、リハビリテーションが必要な疾患が発症してから30日以内、発熱を伴う脱水、体内出血、発熱を伴う頻回の嘔吐、褥瘡、うっ血性潰瘍、せん妄の兆候、うつ状態、暴行が毎日みられる状態
医療処置 発熱または嘔吐を伴う場合の経管栄養、喀痰吸引、気管切開・気管内挿管のケア、3回以上/日の血糖チェック(インスリン注射実施)、創傷および褥瘡のケア、手術創のケア、酸素療法(医療区分3に該当しない場合)
医療区分1
医療区分 2 ・ 3 に該当しない者

病棟の特色

医師・看護師・介護士・医療ソーシャルワーカー・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士・歯科衛生士などが、チームを組んで療養および在宅復帰支援を行います。
自宅や施設での療養が困難な方に対し、身の回りのお世話(ケア)やリハビリを中心としながら、酸素吸入、点滴、経管栄養の管理、たんの吸引などの医療処置を提供します。一般の救急病院などで急性疾患の治療や回復期のリハビリを終えた方で、在宅への退院が困難な状態、あるいは高齢者施設入所中に何らかの医療処置が必要になった方が多く入院されています。その方の状態に応じた治療を行いながら全身機能の維持・回復を目指し、次の生活の場へとつないでいくことを目標としています。

看護構成

看護基準:20:1 介護基準:20:1
24時間、看護師と介護士で医療的ケアや生活をするうえで必要な身の回りのことを中心とする援助を目指しています。

レクリエーション

楽しみ活動の提供と離床促進を目的とし、レクリエーションを毎月2回実施しています。内容はカルタや魚釣りゲーム、風船バレー、創作活動等でレクリエーションに参加される患者さまの状態に合わせ、毎回プログラムを考え提供しています。
普段の生活の中では見ることのできない患者さまの意外な一面が垣間見えることもあり、笑顔あふれる一時を過ごしていただいています。

嚥下体操の実施

飲み込みの機能低下により、食形態の調整(硬さ、大きさ、トロミなど)が必要な患者さまが多数いらっしゃいます。
食事前に嚥下体操(お口の体操)を行うことにより誤嚥性肺炎の予防に努めています。

口腔ケア

口腔ケアの目的
  • 口の中を清潔にする
  • 歯や口の疾患を予防し口腔の働き(食べる、話す 等)を維持する。
  • 生活の質の向上
  • 誤嚥性肺炎やその他の全身疾患の予防、健康の維持、向上につながる等

当院では入院の際に歯科衛生士が口腔内のチェックを実施し、義歯の適合具合や残歯の状態などを確認して、必要な方には歯科受診をお勧めしています。
口腔ケアを病棟スタッフで実施するにあたり、ご本人と介護する側が安全・快適に使用できる口腔ケア用品を準備し、ケアを行う際の注意点や手技などを歯科衛生士と病棟スタッフで話し合い、実施しています。また、一日の大半をベッド上で過ごされる方においては、歯科衛生士が口腔ケアを実施することで、誤嚥性肺炎の予防に努めております。

多職種カンファレンス

医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、歯科衛生士、メディカルソーシャルワーカーなどの多職種が連携し、ご本人ご家族の人生観、生活背景を尊重しながら病状に即した支援を検討しています。

感染対策

医師、看護師を初め、各部署の感染対策委員を中心に、感染予防の基本となる標準予防策(スタンダードプリコーション)に取り組んでいます。

転倒・転落予防対策

病棟内での転倒・転落に関して、アセスメントシートの活用や、ラウンドを行い、リスクを改善しています。
また、個人に沿った環境設定を病棟とリハビリスタッフで検討し事故防止に努めています。

身体拘束のない入院生活

身体拘束とは患者さんご本人の安全確保のために行う行動制限のことです。当院では以前より「安全」と「身体拘束なし」の両立を追求し、きめの細かなケアを提供して参りました。
ただ、「経鼻栄養(鼻から胃•十二指腸まで細いチューブを通して行う経腸栄養法)」の方は鼻やのどに痛み違和感がありチューブを自己抜去されることがあります。再挿入の苦痛や危険を避けるため、ミトン手袋の装着など必要最小限の抑制を行って頂く場合があります。抑制を行う前に、説明と承諾書へのサインを頂いています。